市販の育毛剤を使っていると頭皮が赤くなって、かゆみもでてくる原因は何でしょうか?
育毛剤を使って、かゆみを感じる原因について説明したいと思います。
育毛剤によりかゆみを感じる原因としては次の4つが考えられます。
・育毛剤の使い方が間違っている ・育毛剤の成分が合わない ・敏感肌、乾燥肌で刺激に弱い ・頭皮の血行がよくなった |
目次
育毛剤の使い方が間違っている
洗髪しない汚れた頭皮や、洗髪しても乾かさないで濡れたままの状態の頭皮に育毛剤を使用すると、かゆみが出る場合があります。
育毛剤の適切な使用量を超えて、多量の育毛剤を塗ってしまうのも、必要以上の刺激が発生し、かゆみを感じる場合があります。
このような場合は洗髪して頭皮をキレイにした後、しっかりと乾かした頭皮に適量の育毛剤を塗布することで、かゆみは治まります。
しかし、正しく使っているにもかかわらず、かゆみが出る場合は、育毛剤に含まれる成分によって引き起こされます。
育毛剤の配合成分の刺激や作用によるかゆみ
ほとんどの育毛剤や発毛剤は、品質を保持する成分や、育毛や発毛を活発にする成分や、その他の添加物によって頭皮のかゆみが引き起こされます。
育毛剤の成分でかゆみを発生させやすいものについて、個別に原因を見ていきたいと思います。
かゆみを発生させやすい成分
発毛効果が認められたミノキシジル
ミノキシジルという成分は、日本で唯一、発毛効果が認められている成分なんですが、効果が高いゆえに副作用として「かゆみ」を伴う可能性があります。
かゆみが出る原因としては、
① 血管を拡張する作用があるため、血行が良くなることでかゆみを生じる。
② ミノキシジルそのものに対するアレルギー反応によるかゆみ。
③ ミノキシジルは刺激が強い成分のため、敏感肌・乾燥肌の人にはかゆみを生じる。
④ ミノキシジルは水に溶けにくい成分のため、育毛剤に溶かすための溶剤として使うアルコール類によってかゆみを生じる。
血行促進効果のある塩化カリプロニウム
塩化カリプロニウムは、という成分が毛母細胞に働きかけ、血行促進、発毛促進の効果があり、壮年性脱毛症やびまん性脱毛症等に有効で、医薬品に含まれているものがありますが、
① 塩化カルプロニウムは、血管を拡張して血行促進効果があるため、かゆみを生じる。
② 塩化カルプロニウムそのものに対するアレルギー反応によるかゆみ。
防腐効果・定着剤としてのアルコール類
アルコール類であるアルコールやエタノールは、配合成分が腐らないように殺菌するためであったり、含まれる天然抽出成分をより育毛剤内に安定化して定着させる目的があるので、ほとんどの育毛剤に使用されています。
アルコール類は、常温で空気中に蒸発しやすい(揮発性が高い)ために、皮膚表面の体温を下げる働きが刺激になったり、消毒の働きとして、ばい菌も皮膚の細胞も破壊するような刺激がかゆみとして感じる場合があります。
最近の低刺激の育毛剤は、極力、アルコール類の使用を控えていますが、敏感肌・乾燥肌の人はかゆみとして感じる場合もあります。
添加物や紫外線吸収剤による刺激
香料や着色料等の添加物、紫外線吸収剤等も「かゆみ」の原因になることがあります。
多くの市販の育毛剤に含まれる添加物で、かゆみを発生させやすい成分を一覧にしました。
成 分 | 役 割 | 刺 激 |
---|---|---|
香料 |
香り付け |
香料の副作用としてアレルギー反応を起こし、かゆみが発生する可能性あり |
着色料 |
色付け |
着色料の副作用としてアレルギー反応を起こし、かゆみが発生する可能性あり |
鉱物油 |
肌表面に膜を作り、外部刺激から皮膚を保護 |
保護しすぎて毛穴が詰まり肌トラブルにより、かゆみが発生する可能性あり |
石油系界面活性剤 |
水分と油分を混ぜる乳化作用や保湿作用 |
高い洗浄力は肌に刺激が強く、かゆみにつながる |
パラベン |
防腐剤 |
抗菌性が強いため、かゆみにつながる可能性あり |
紫外線吸収剤 |
紫外線が髪の毛や頭皮に浸透しないように予防 |
化学成分なので、敏感肌の方にはかゆみを与える可能性あり |
シリコン |
髪同士の摩擦を防いだり、傷んだ髪の表面を滑らかにして手触りを良くしてくれるコーティング剤 |
耐水性が高く取り除くには強い洗浄力が必要になり、毛穴が詰まったりしてかゆみの原因につながる可能性あり |
特に、敏感肌・乾燥肌の人は上記の添加物が含まれている場合、刺激により「かゆみ」が出る可能性が高くなります。
頭皮に優しい育毛剤を使ってみれば
市販の育毛剤・発毛剤は、敏感肌・乾燥肌の人にとっては刺激が強く、かゆみを感じる可能性も高くなります。
特に頭皮の肌は他の皮膚に比べて薄いので、刺激を受けやすい場所でもあります。
頭皮に優しい育毛剤に替えてみることをおすすめします。