シャンプー後に、髪の毛を時間をかけて自然乾燥で乾かしていませんか?
これって、とても髪の毛や頭皮にダメージを与えているんです。
濡れたままの髪の毛の状態を長く放っておくと、薄毛やハゲになってしまいますよ。
ドライヤーなどをうまく活用して、髪の毛が濡れたままの時間を短くしましょう!
目次
髪の毛を乾かさないでいると、なぜ八ゲやすいの?
髪の毛を洗った後に、タオルで拭くものの、濡れたままで自然乾燥をするのは、髪の毛や頭皮にとって良くありません。
ここが、勘違いするポイントなんですが、自然乾燥の方がドライヤーを使うより、髪の毛を傷めないで済むと思い込んでいる方が多いと思います。
自然乾燥とドライヤーで仕上げる場合の違いを、比較してみたいと思います。
比較 | 自然乾燥 | ドライヤーで仕上げ |
---|---|---|
メリット |
・ドライヤーの熱による髪の毛の傷みがない ・手間がかからない |
・髪の毛の潤いを保つ(保湿効果) ・髪の毛の保護膜の役割をするキューティクルがしっかり働く ・頭皮の常在菌(細菌)を増殖させない |
デメリット |
・髪の毛の水分が保湿できずパサつく ・外部からの刺激に影響を受けやすい ・頭皮に細菌が発生しやすい ・頭皮の血行が悪くなる |
・ドライヤーの温風を髪の毛に近づけて使用すると、熱による傷み ・ドライヤーをかける手間がかかる |
では、内容を詳しく見てみましょう。
髪の毛が濡れたまま放置することの危険性
どうして髪の毛を濡れたままで、乾かさないでいるとハゲの原因になるのかを分析してみましょう。
髪の毛が無防備になる
髪の毛が無防備になるとは、どういうことでしょうか?
髪の毛の表面には、キューティクルと呼ばれる保護膜的な役割をするウロコ状の鎧(よろい)のようなものがあります。
キューティクルは、ウロコ状のウロコを密着させて、隙間なく保護膜のように閉じることで、髪の毛の防御をしています。
しかし、髪の毛が濡れたままの時は、このキューティクルのウロコ状の個々のウロコが開いてしまうと、髪の毛の内部がさらされてしまいます。
そうなると、髪の毛の内部のタンパク質や水分を放出して、パサついた髪の毛になりやすいです。
さらに、外部からの刺激を髪の毛の内部に受けやすくなり、ダメージを受けた髪の毛は枝毛や切れ毛になります。
髪の毛が無防備で、外部からのダメージを受けやすくなると、抜け毛につながりやすくハゲの原因にもなるのです。
頭皮に細菌が繁殖しやくなる
髪の毛が濡れている状態は、頭皮に住みついている常在菌(細菌)の好む環境になります。
頭皮には、アクネ菌(ニキビの原因)、マセラチア菌(脂漏性皮膚炎の原因)などの常在菌がいて、髪の毛や頭皮がぬれていると繁殖していきます。
常在菌が増えすぎると数的なバランスがくずれて、頭皮に炎症を起こします。
細菌の種類がアクネ菌だと頭皮ニキビになり、マセラチア菌だと脂漏性皮膚炎を発症しやすくなります。
頭皮が炎症を起こし、かゆみが出たり、赤い発疹や膿をもった吹き出物になったりすると、髪の毛の成長に悪影響を与え、抜け毛を増やします。
頭皮の炎症は、頭皮環境を悪化させ抜け毛を増やし、薄毛になるのを早めてしまいます。
頭皮の血行が悪くなる
せっかくお風呂で温まった頭皮が、長時間濡れたままでいると、だんだんと冷えてきます。
自然乾燥する時に頭皮の熱が奪われて、頭皮は冷えてしまいます。
頭皮とつながる血管は細い毛細血管で、冷えることで血流が悪くなる影響を大きく受けます。
髪の毛の成長には、血液からの栄養素が一番なので、その血液の循環が悪くなると、髪の毛に十分な栄養素が行き渡ることが出来なくなり、結果として髪の毛の成長が悪くなったり、抜け毛を増やしたりと、ハゲにつながります。
短時間で乾かす
自然乾燥は完全に乾くまでの時間が、長いことが髪の毛や頭皮にダメージを与えます。
シャンプーで髪の毛が濡れてしまったら、なるべく短時間のうちに乾かしてしまうということが重要です。
気候の良い時期であれば、短髪の方ならば扇風機などで短時間に乾燥させるのもアリです。
寒い時期や、長い髪の毛の方は、上手にドライヤーを活用することで、短時間でしっかり乾かすことが出来ます。
ドライヤーをうまく活用しよう!
【 タオルドライをしっかりと 】
ドライヤーをかける時間を短くするためにも、よく乾いたタオルで、髪の毛の水気をしっかりと吸収して取り除きます。
髪の毛をタオルでコスってはダメです。
タオルで挟んで、軽く叩くようにして水分を抜きます。
【 頭皮から乾かす 】
ドライヤーの風が頭皮に直接当たるように、髪の毛をかき分けて頭皮を出します。
頭皮とドライヤーの距離は20cm以上に保ち、風は頭皮に直接当てますが、一箇所に集中しないように揺らし、まんべんなく全体的に乾かします。
【 髪の毛は、根本から毛先に 】
キューティクルは、毛の表面を根本から毛先に向かってウロコ状に覆っているので、その方向に逆らうと傷つきやすくなります。
髪の根本から毛先に向かって沿うように、ドライヤーとの距離を20cm以上を保ち、風を当てて乾かします。
【 仕上げは冷風で 】
全体がほぼ乾いてきたら、温風から冷風に替え、キューティクルを引き締めるようにしましょう。