セレンは、不足しても薄毛・ハゲになるし、過剰に摂っても抜け毛を増やす、毎日適量が必要なんです。
セレンを摂る量によって、薄毛・ハゲになったり、抜け毛を防いだり、どちらにも作用するミネラルと言えます。
目次
セレンとは
セレンはミネラルの一種で、過剰になった活性酸素を無害にする作用(抗酸化作用)を持っています。
活性酸素は、適量であれば強い酸化力で体内に入り込むウィルスや細菌を撃退する働きをするのですが、過剰になると体を老化させて抜け毛を増やしたり、血管を詰まらせて動脈硬化などの病気を発生させたりします。
セレンは、体が酸化することで老化してしまうために抜け毛が増えるのを防ぐ働きをしています。
つまりセレンは、体を老化させる活性酸素を除去してくれるミネラル成分として必要な栄養素なのです。
しかし、セレンも摂りすぎると体に悪影響を与えてしまうのです。
セレンの過剰摂取
セレンを摂るとハゲると言われるようになったのは、セレンを摂りすぎたために脱毛(抜け毛)が増えたという事実です。
それは、アメリカで起きた事象ですが、1日の許容量を超えてセレンを多く含むサプリメントを飲んでいたのが原因で、脱毛(抜け毛)、筋肉のけいれん、下痢、関節痛などが症状として現れたという報告です。
【 セレンの1日の推奨摂取量 】
【 セレンの1日の耐容上限量(許容量の上限) 】 ※単位(μg:マイクログラム) |
セレンは1日の許容量を超えて摂ると副作用として、抜け毛が増えるようになるのです。
セレンは色々な食材に含まれているので、通常の食事でも意識していなくても適量を摂っています。
セレンの含有量の多いサプリメントを使用しない限り、摂りすぎになることはほぼありません。
セレンを含む食材
日常でよく食べるもので、どの程度のセレンが入っているかをみると、この程度の量なので、1日の許容量を超えるには卵で16個以上、納豆で41個以上食べることになります。
1日にそれだけたくさん卵や納豆を食べることはありませんよね。
生卵(Mサイズ) :19μg~20μg |
セレンは魚介類や肉類、小麦粉、卵、からしなどに多く含まれているので、通常の食事で足りなくなることはありません。
普段よく食べる食材(食材100gに含まれるセレンの含有量)
・カツオ節 320μg ・貝類(生牡蠣48μgなど) ・魚介類(かつお生100μg、くろまぐろ生110μgなど) ・卵類(全卵生48μg) ・肉類(豚肝臓生67μg、鶏肝臓生60μg、牛肝臓生50μgなど) ・小麦類(マカロニ・スパゲッティゆで32μg、中華めん生33μgなど) ・からし(粉290μg、粒入りマスタード87μgなど) |
セレンは過剰摂取しなければ、大丈夫
セレンは、普通の栄養バランスの取れた食事をしていれば、不足するようなこともないし、過剰摂取して抜け毛が増えるようなこともありません。
セレンを大量に含んでいるサプリメントなどを使用しなければ、過剰摂取することは、まずありません。
髪の毛の成長を良くするために亜鉛のサプリメントを使っている場合は、注意が必要です。
髪の毛の成長に亜鉛は欠かせない栄養素なのですが、その亜鉛を摂るためにセレンを過剰摂取して抜け毛を増やしていては、育毛の意味がありません。
現在ではセレンを含んでいない亜鉛サプリメントもあるので、亜鉛をサプリメントで補給する場合は、セレンの含有量に注意する必要があります。
