頭皮や髪の毛の栄養となる食事をしないと、髪の毛は元気に育っていきません。
髪の毛の成長に良い食べ物、悪い食べ物を知って、抜け毛を減らして薄毛対策をしましょう。
最近、抜け毛が気になりだしてはいませんか?
抜け毛が増えてきたら、放置すると、どんどん進行して薄毛になってしまいます。
できるだけ早く、出来ることから始めましょう。
目次
抜け毛が気になりだしたら・・・
髪が太く元気になるためには、髪の栄養素となる食事(食べ物)を摂る必要があることは、当たり前のことです。
普通に3食食べるだけで大丈夫だと思っていませんか?
食べることで体内に取り込まれた栄養素は、生きるために必要な所から優先的に使われていくので、髪の毛は後回しになります。
髪の毛を育てるための栄養素を、しっかりと選んで食べる必要があるのです。
では、どのような食べ物が髪の毛に良いのでしょうか?
髪の毛に必要な栄養素とは
髪の毛の原料となる栄養素と、その栄養素を使って髪の毛を作る作業をサポートする栄養素が必要です。
また、髪の毛の生えている頭皮の健康を守るような栄養素を摂ることで、髪の毛はすくすくと成長するようになります。
具体的な栄養素は以下の通りです。
【 タンパク質 】 【 亜鉛 】 【 ビタミンB群 】 【 ビタミンA、C、E 】 |
タンパク質
食事から摂ったタンパク質は、分解されてアミノ酸になります。
髪の毛の99%は、これら18種類のアミノ酸が結合してできた『ケラチン』で出来ています。
亜鉛
アミノ酸をケラチンに合成してくれるのが、亜鉛の働きです。
つまり、アミノ酸(タンパク質)を合成して髪の毛を作っているのが亜鉛なのです。
ビタミンB群
ビタミンB群には細胞の代謝を促進する働きがあるので、毛根の中にある毛母細胞の細胞分裂を活性化させます。
髪の毛は、毛母細胞が角質化したものです。
毛母細胞が細胞分裂をしながら増殖し、角質化(表面にケラチンがくっついて硬くなること)することで、髪の毛は成長していきます。
ビタミンB群の中でも特にビタミンB2、B6は、皮脂の分泌量を抑えたり、頭皮の新陳代謝を活発にします。
【ビタミンB2】
髪、皮膚、爪などの細胞を再生する働きがあり、肌荒れを防ぐ
【ビタミンB6】
皮膚や粘膜の健康維持
ビタミンA、C、E
【ビタミンA】
頭皮のターンオーバー・新陳代謝を促す(また、亜鉛はビタミンAの代謝を促します)
【ビタミンC】
頭皮の血行促進効果
【ビタミンE】
毛細血管を拡張し、毛根に髪の毛に必要な栄養素を届ける
では、どのようなものを食べると良いのでしょうか?
具体的にこれらの栄養素を多く含む食材を挙げると以下の表のとおりです。
栄養素 | 多く含む食材 |
---|---|
タンパク質 |
動物性(肉、魚、卵、乳製品など)、植物性(大豆、納豆、豆腐など) |
亜鉛 |
肉類(牛もも肉、豚レバー)、うなぎ、いわし、魚介類(特にカキなどの貝類)、納豆、アーモンド、高野豆腐、海草類
|
ビタミンB2 |
レバー、卵、大豆、乳製品、緑黄色野菜 |
ビタミンB6 |
カツオ、マグロ、イワシ、サバ、レバー、肉類、バナナ、キャベツ、ピーナッツ、くるみ、大豆 |
その他のビタミンB群 |
レバー、魚介類、肉類、卵、緑黄色野菜、豆類、玄米 |
ビタミンA | うなぎ、レバー、緑黄色野菜(人参、ほうれん草、トマトなど) |
ビタミンC | アセロラ、イチゴ、かんきつ類(みかん類、レンジ、グレープフルーツなど) |
ビタミンE | ナッツ類、植物油、魚介類、ごま |
髪の毛に悪い食べ物
髪の毛に悪い食べ物、つまり、薄毛になりやすい食べ物は、血行を悪くするものや、頭皮の皮脂を多く分泌させてしまう食事です。
【 血行を悪くする食べ物 】
髪の毛は、血液を通して栄養分をもらい、成長しています。
頭皮の毛根は毛細血管につながっており、血液に含まれる栄養分によって、細胞分裂を繰り返しながら髪の毛が成長していきます。
血液をドロドロにするような食事は、その血液を毛根まで届けにくくします。
栄養分を取り込むことが出来なくなった髪の毛は、成長しないうちに抜け毛となってしまいます。
【 皮脂を過剰分泌させる食べ物 】
皮脂は頭皮を守ってくれる必要なものです。
しかし、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まりやすくなり、髪の毛の生育に悪影響を与えてしまいます。
脂っこい肉類中心の食事では、どうしても皮脂の分泌が過剰になりやすくなります。
脂っこい・カロリー高めの食事
脂っこい肉類、ファストフード、インスタント食品などを中心とした食事は、脂質が多いものです。
血液中に中性脂肪や悪玉コレステロールを増やし、血液をドロドロにして、血流を悪くしてしまいます。
糖質の多い甘いもの
糖質を多く摂りすぎると、体内で糖(ブドウ糖)とタンパク質が結びつきやすくなります(糖化しやすくなる)。
糖化したタンパク質を原料に髪の毛が作られると、もろい髪の毛が出来て、抜け毛が増えます。
また、余分な糖を分解するのに大量のビタミンが使われるので、髪の毛の成長に必要なビタミンが不足する事態となります。
ビタミンが不足すると体の代謝機能が落ち、脂質の分解も低下するため、分解されずに残った脂質は、過剰な皮脂となって頭皮から分泌されます。
更に、糖質を摂り過ぎると血糖値が高くなるので、血液がドロドロになって、血液の流れを悪くさせます。
薄毛対策をするなら
今回は、薄毛対策のうちの『髪の毛に良い食生活』について、見てきました。
せっかく薄毛対策をするのなら、出来る限りの対応をしておくのが良いと思いませんか?
基本的な薄毛対策としては、以下の3つがあります。
【 薄毛対策 】
・髪の毛に良い食生活 ・髪の毛に良い生活習慣 ・育毛活動(シャンプー、育毛剤) |
気になる方は、『髪の毛に良い食生活』以外の2つの対策についてもチェックしてみてはいかがでしょうか?
髪の毛に良い生活習慣
継続的な運動や、質の良い睡眠、ストレスをためない、アルコール(お酒)・タバコを控えるなど、髪の毛に良い生活習慣を続けることが、抜け毛を減らす薄毛対策となります。
育毛活動(シャンプー、育毛剤)
日常生活の中では、シャンプーをする時が、髪の毛が一番抜けやすい場面です。
間違ったシャンプーは抜け毛を増やしてしまいます。
シャンプーできれいになった頭皮に、育毛活動として、育毛剤を活用しましょう。
副作用を心配しないで出来る、有効な薄毛対策と言えます。
まとめ
・ 髪の毛に必要な栄養素は、次の通りです。
【 タンパク質 】
髪の毛の元(主成分)となる
【 亜鉛 】
タンパク質から髪を作るのをサポート
【 ビタミンB群 】
頭皮の新陳代謝を促進、髪の成長を活発に
【 ビタミンA、C、E 】
血行を良くして頭皮の健康を保つ
普段の食事から意識して、これらの栄養素を含む食事(食材)を摂るようにしてみて下さい。
また、食事以外にも次のことも行うことで、より抜け毛が減って薄毛予防になります。
特に、育毛活動(シャンプー、育毛剤)は、短期間での効果が期待できる場合が多いので、早めから対策すると後悔しないで済みますよ。
・髪の毛に良い生活習慣
→ 髪の毛に悪い生活習慣の見直しをするなら、こちら
・育毛活動(シャンプー、育毛剤)
→ シャンプーの見直しをするなら、こちら