毛母細胞は、細胞分裂を繰り返して髪の毛を作るものですが、どこの場所にあるか知っていますか?
育毛をしていくに当たって、髪の毛の構造を理解しておくことは大切なことです。
目次
髪の毛の構造
髪の毛は、皮膚(頭皮)から出ていて見える部分の毛幹と、皮膚に埋まって見えない部分の毛根によって構成されています。
毛幹
【 毛幹 】
皮膚(頭皮)から外に出ている部分で、髪の毛として、外見から見えるものを毛幹と呼びます。
毛根
【 毛球 】
皮膚(頭皮)に埋まっている部分なので、表面上は見えませんが、髪の毛の根元である毛根は、少し太くふくらんでおり、このふくらみ部分を毛球と呼びます。毛球の内側に毛乳頭があります。毛乳頭の周りに、毛母細胞があります。
【 毛乳頭 】
毛乳頭は、毛母細胞に髪の毛を成長させたり、成長を止めて抜け毛したり、と司令を出す役割をしています。
【 毛母細胞 】
毛母細胞は、毛乳頭からの司令に従い、毛細血管から栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返して、その後、角質化します。 毛母細胞が角質化(タンパク質が硬くなること)して出来たのが髪の毛です。
抜け毛になるとどこまでが、一緒に抜けるの?
髪の毛の構造は、理解いただけたと思いますが、気になることが出てきます。
抜け毛になると、髪の毛の構造上、どこまでの部分が一緒に抜けてしまうのでしょうか?
毛根から髪の毛が抜け落ちたら、再び生えてくるためには、毛根に毛乳頭と毛母細胞は残っている必要があります。なので、基本的に抜け毛には、毛乳頭や毛母細胞はくっついてはいません。
抜け毛の根元の白いものは何?
抜け毛を観察してみると、根元が白い塊がくっついている場合があります。
白い塊は、
・毛根鞘(もうこんしょう)
・皮脂
のどちらかと思われます。
毛根鞘(もうこんしょう)
毛根鞘(もうこんしょう)とは、髪の毛の毛根を包み込む鞘(さや)の役割を果たすものであり、髪の毛の毛根と皮膚(頭皮)を結びつける役割をしています。
毛根鞘があるおかげで、髪の毛が頭皮とくっついていて、簡単に抜け落ちないようになっている訳です。
毛根鞘は、髪の毛が成長している時は、色素細胞により髪の毛と同じ色をしているので、黒い髪の毛であれば、毛根鞘も黒くなります。
しかし、髪の毛が成長して抜ける時期が来ると、休止期に入り色素細胞が働かなくなるので色が付かないで白くなります。
毛根鞘のおかげで、髪の毛を作り出す毛乳頭や毛母細胞は頭皮の毛根に残したままで、抜け毛だけ頭皮から落ちていきます。
頭皮の毛根に毛乳頭や毛母細胞が残るようになるので、また、次の新しい髪の毛が生えてくるのです。
皮脂
髪の毛の毛根に付いている白い塊が皮脂の場合は、粘性のある塊で、濃い乳白色になります。
頭皮から分泌される皮脂は、頭皮を乾燥や、紫外線、ごみ・ホコリから守る役割があるので、皮脂が付着して抜けても問題ありません。
付着している量があまりに多い場合は、過剰な皮脂が分泌されている可能性があり、頭皮を清潔に保つことができていないので、抜け毛を増やす可能性がありますので、頭皮を清潔に保つ必要があります。
→ 髪の毛の根本にくっついている(白い塊の)状態で髪の健康状態がわかるの詳細は、こちら