抜け毛が多くなる季節は、一番が秋(9月、10月)と言われています。
抜け毛が多くなる原因を知って、日頃から対策をとっておくことで健やかな髪の毛を長くキープすることが出来ますよ。
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1年のうちで抜け毛が一番多いのは
抜け毛の多い時期・季節としては、一番抜け毛が多いのが秋で、次が春になります。
髪の毛は、生えて成長して抜け毛になるを繰り返しているので、年中、抜け毛があるのは当たり前のことです。
しかし抜け毛が多くなる春と秋には、通常の2倍近くも抜け毛が増えるようなので、そのままハゲになってしまわないかと心配になってしまいますよね。
1日、100本の抜け毛は当たり前の理由
髪の毛は、ヘアサイクルと言って髪の毛が生えて、成長して、成長が止まって、抜け毛になって、また、生えてを繰り返しています。
髪の毛が生えて、育って、抜けるまでの過程を成長期、退行期・休止期に分類できます。
正常な波の毛であれば、成長期 → 退行期 → 休止期 → 成長期 → 退行期 → 休止期 ・・・・・・・ と繰り返し続いていきます。
日本人の平均的な髪の毛の本数が約10万本なので、通常はそのうちの10%程度が、成長が終わって抜け毛になる準備期間に入っていると考えられます。
髪の毛の成長が止まり、抜け落ちてしまう時期(約3~4ヶ月)になっている髪の毛が、10万本 ✕ 10% = 10,000本 ほどあるとすると、 下記の計算の通りですが、1日に100本程度は抜けるのが普通という結果になります。
10,000本 ÷ 100日(約3~4ヶ月) = 100本/日
秋の頃には、200本程度抜け毛になっても、髪の毛や頭皮が回復すれば大丈夫なんですが、きちんとしたヘアケアをしていないと、年々、頭皮環境は悪化して薄毛の原因になってしまう可能性が高いですよ。
秋に抜け毛が多い理由とは
夏の強い紫外線や暑さは、頭皮や髪の毛に以下のようなダメージを与え続けます。
・紫外線 ・食欲不振 ・睡眠不足 ・頭皮の乾燥 など |
その影響が、秋になって抜け毛が増えるという形で現れるのです。
髪の毛の成長が勢いのある頃は良いですが、年々、年を重ねてくると、夏のダメージは大きく影響して、発毛より抜け毛が増えることで薄毛になっていきます。
夏にきちんと頭皮のケアをしておくと、抜け毛の進行も抑えることが可能になります。
【 紫外線 】
夏の強い紫外線を浴びる機会が多くなります。
紫外線は、外に出なくても室内にいても、しっかりと浴びてしまいます。
紫外線を頭に大量に浴びると、紫外線から頭皮の細胞を守るために大量の活性酸素を出します。
適度な量の活性酸素であれば、頭皮を守るように働くのですが、増え過ぎてしまうと反対に頭皮を老化させて硬くして頭皮環境を悪化させます。
さらに髪の毛を作り出す毛母細胞を老化させたりもするので、髪の毛の成長の悪影響を与えます。
頭皮だけでなく髪の毛にもダメージを与えます。
髪の毛は、タンパク質(ケラチン)から作らているので、大量の紫外線を浴びるとタンパク質が破壊されて、髪の毛のタンパク質の量が減り、髪質が細くなってしまいます。
タンパク質が少なくなった髪の毛は、パサついてしまって抜けやすくなります。
【 食欲不振 】
夏の暑さによる食欲不振になると、髪の毛を成長させるための栄養素が摂れなくなります。
髪の毛の原料となるタンパク質を十分に摂る必要があるのに、それらをしっかり食べなかったり、冷たいものばかり摂っていると胃腸を壊して、栄養分を消化・吸収できなくなります。
髪の毛を成長させる栄養分が不足すると、髪の毛も成長できません。
【 睡眠不足 】
夏は夜まで暑い日が続くと、寝苦しいために寝不足になりやすいです。
髪の毛がしっかり成長するには、質の良い睡眠をとって、睡眠中に髪の毛を成長させるための成長ホルモンをしっかり分泌させる必要があります。
睡眠が浅かったり、寝ている時間が短いと成長ホルモンの分泌が少なくなり、髪の毛の成長に悪影響を与えます。
【 頭皮の乾燥 】
夏は暑いので、エアコンや扇風機の使用により、頭皮が乾燥しやすい環境になりやすいです。
頭皮が乾燥すると、頭皮を潤していた水分がなくなるので、頭皮に柔軟性がなくなって硬くなります。
頭皮が硬くなると、頭皮の下にある毛細血管が圧迫され、血行が悪くなります。
髪の毛が成長するための栄養分は、血液によって届けられるので、血液の流れが悪くなると髪の毛に十分な栄養が届かなくなるため、髪の毛の成長に悪影響を与えます。
また、頭皮が乾燥すると乾燥を防ぐために、皮脂の分泌が多くなります。
皮脂の分泌量が多すぎると、皮脂をエサとする皮膚の常在菌のマセラチア菌などが異常に増殖します。
マセラチア菌は、皮脂を分解して脂肪酸という肌に刺激を与える酸を作り出します。
この脂肪酸により頭皮が刺激されて炎症を起こし、かゆみが出たり、赤い発疹や膿をもった吹き出物になったりして、髪の毛の成長に悪影響を与え、抜け毛を増やします。
春に抜け毛が多い理由
春に抜け毛が多くなるのは、生活環境の変化による精神的なストレスなどによるところが大きく影響しています。
職場の異動・転勤や転職などで、生活環境が大きく変わり、新しい生活が始まる季節です。
大きな生活環境の変化は、精神的なストレスにつながり、交感神経と副交感神経のバランス、つまり自律神経のバランスが乱れます。
過剰となったストレスは、交感神経をずっと働かせて優位にするので、アドレナリンが過剰に作用します。
その結果、血管が収縮して血流が悪くなり、髪の毛への栄養が不足して薄毛になってしまいます。
薄毛にならないためには
季節的に、色々な要因で抜け毛が増えることはありますが、日頃から頭皮や髪の毛に優しいケアを心がけることで、抜け毛を減らして髪の毛を元気に成長させることが出来ます。
ハゲ始めなので、早いうちからの正しい対策は、効果的でハゲの進行を遅くしたり、改善することが可能になります。
・食生活 ・生活習慣 ・シャンプーの仕方 ・育毛剤 |
日頃からこれらの対策をしっかりとしておくことで、抜け毛を減らし、頭皮を健康に保って育毛していくことが出来るようになります。
食生活
夏に限らず、日頃から栄養バランスの整った食事を摂るようにして下さい。
髪の毛の栄養素を意識して、どのような食材の料理を食べるかを選んで下さい。
栄養バランスの偏った食事や、インスタント食品、ファストフードなどの食事の割合が多いと、頭皮の環境を悪化させ抜け毛を増やすことにもなりかねません。
食事によって体内に入った栄養分は、まずは生きるために必要な働きに使われ、頭皮の方には回ってくる優先順位は低いです。
なので、髪の毛に良い食事、悪い食事を知って、食べるものにも気をつけることで、出来るだけ頭皮に栄養を届け、抜け毛を減らすようにしましょう。

生活習慣
折角、髪の毛に良い食事で栄養を摂っても、睡眠不足、運動不足、ストレス、などによって、頭皮の血行が悪くなると、血液から栄養が髪の毛に届きません。
髪の毛が成長するのに十分な栄養が行き届かないことで、髪の毛の成長が悪くなって、ヘアサイクル(髪の毛の生え替わり周期)が乱れます。
ヘアサイクルが乱れると、髪の毛が成長しきらないうちに短い周期で抜け毛となってしまいます。
その状態が続くと、髪の毛は、細くて短いものしか頭髪として残らないので、ボリュームのない薄毛のようになります。
薄毛になる生活習慣のの主な9つが以下の通りです。
姿勢 |
姿勢が悪かったり、眼精疲労が続いたり、運動不足、睡眠不足、ストレスなどは、頭皮の血行を悪くする原因となります。
頭皮の血行に良くない生活習慣は、どのような生活習慣かを確認しておいて、その生活習慣を改善するようにしましょう。

シャンプーの仕方
【 シャンプー 】
日中に髪の毛や頭皮に受けてしまったダメージは、ためることなく正しいヘアケアで、良い環境に戻してあげる必要があります。
正しい髪の毛に優しいシャンプーをすることで、良い頭皮環境を維持することが出来ます。
しかし、間違ったシャンプーの仕方をしていると、髪の毛や頭皮を傷めて抜け毛を増やすことになります。
自分では正しいシャンプーが出来ていると思っていても、意外と間違ったやり方をしている人が多いんです!
実際、私も間違ったシャンプーをしていることに気が付いていませんでした。
一度、正しいシャンプーの仕方を確認して見てください。やり方を替えることで、大きく抜け毛が減る場合もあります。

【 ドライヤー 】
シャンプーが終わると次はドライヤーで髪を乾かす訳ですが、きちんと髪の毛を乾かしていますか? 濡れたままにしていませんか?
私は、ドライヤーは髪を傷めると思い込んでいたので、短い髪の時はドライヤーも使わないで自然乾燥させていました。これも良くないようです。
髪の毛を傷めないドライヤーの正しい使い方をしている方も少ないと思います。
シャンプーの仕方と併せてドライヤーの仕方もきちんと知っておくことで、髪の毛に優しく接することが出来ます。

育毛剤
今まで挙げてきた食生活、生活習慣を改善することやシャンプーの仕方は、抜け毛を減らす対策になります。
薄毛にならないためには、抜け毛を減らすことに加えて育毛することが必要となります。
育毛剤には、頭皮の血行を促進する成分や、髪の毛を作り出す毛母細胞の働きを活発にする成分、頭皮の保湿や炎症から守るなどの頭皮環境を整える成分が配合されています。
髪の毛に優しいタイプの育毛剤で頭皮環境を整えながら育毛を早めに取り組むことが、季節に関係なく有効になるはずです。
