インド人に薄毛の人が少ないのは、インドカレーを食べているからって本当なんでしょうか?
インドカレーには薬膳効果のある香辛料がたっぷり入っているので、薄毛・ハゲにも効果がありそうな感じがしますね。
インドカレーを調べてみると、意外な効果を発見しました。
目次
インド人に薄毛は少ない
国によって薄毛の人の多い国、少ない国に分かれます。
【 2009年のアデランス社が世界のハゲ率をランキングした調査結果 】
1位 チェコ |
インドはこのランキングの圏外で、インド人には薄毛の人が少ないと言われています。
どうやら食生活が大きく影響しているようです。
インドのカレーは、日本のカレーと違い、香辛料をふんだんに使ったカレーです。
インドカレーに入っている香辛料としては、クミン、ターメリック(うこん)サフラン、クローブ、ナツメグ、サフラン、クローブ、カルダモン、フェンネル、コリアンダー、シナモン、唐辛子などの漢方成分が含まれています。
インドカレーが薄毛に良い理由
インドカレーに含まれる香辛料の働きによって、髪の毛の成長を良くしてくれます。
インドカレーのようにたっぷりと香辛料が入っているので、以下のような頭皮環境を改善するように働きます。
・血行が良くなる ・毛母細胞の働きを活発にする ・悪玉の男性ホルモンを少なくする |
インドカレーを日常的に食べているインド人だから、香辛料も効果によって、薄毛が予防され育毛につながっていると考えられます。
血行が良くなる
カレーの中の唐辛子の果皮に含まれている辛味の元のカプサイシンが、痛覚神経を刺激することで辛みを感じます。
トウガラシの辛味(カプサイシン)は食べることで、皮膚の温度を上げ発汗させたり、血管を拡張させて血液の流れを良くして、新陳代謝を促進する効果があります。
カプサイシンは、心臓から離れた頭皮につながる末端の毛細血管まで拡張させて、血液の流れを良くしてくれるので、血液によって髪の毛まで栄養が行き届くようになります。
カプサイシンは、体温を上げ血液の流れを良くして、髪の毛の成長に必要な酸素や栄養分を運ぶので、薄毛に良いということになります。
毛母細胞の働きを活発にする
カプサイシンを食べることで、胃腸を刺激し、痛覚神経も刺激されると、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)というアミノ酸が結合した物質が放出されます。
このCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が頭皮の毛穴にある毛乳頭に届けられると、毛乳頭に発毛しなさいと指令を出すIGF-1(インスリン様成長因子)を作り出します。
IGF-1が作られると、毛乳頭は毛母細胞に分裂して髪の毛を作り出すように、毛母細胞の働きを活発にします。
IGF-1は抜け毛になって休止している毛乳頭を刺激して、すぐに発毛して髪の毛を成長させるように働きかけるので、薄毛の予防の効果があります。
カプサイシンが痛覚神経を刺激することで、IGF – 1が増えていくのですが、そうだからと言ってあまりたくさんのカプサイシンを摂って、強烈な辛味で、痛覚神経を刺激しすぎると、逆にIGF – 1が減ってしまうことになるので注意が必要です。
悪玉の男性ホルモンを少なくする
男性型脱毛症(AGA)の原因の90%となる悪玉の男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)は、増えすぎると毛乳頭を刺激して、毛母細胞への発毛指示を止めるのです。
抜け毛の原因のジヒドロテストステロン(DHT)は、男性ホルモンのテストステロン(TS)と、頭皮の毛乳頭にある5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結びついて作られます。
男性ホルモンのテストステロン(TS)および、酵素の5αリダクターゼは、それぞれ単独でいる場合は薄毛に影響することがないのですが、結びついてジヒドロテストステロン(DHT)になると薄毛の原因となるのです。
インドカレーの香辛料のターメリックにふくまれるクルクミンは、テストステロンと5αリダクターゼが結びつくのを邪魔する働きがあるのです。
テストステロンと5αリダクターゼが結合しなければ、悪玉の男性ホルモンのジヒドロテストステロンは作られないので薄毛の予防になり、育毛の効果を発揮します。
まとめ
薄毛を予防したいと思う方には、日本の主流のカレーではなく、スパイス・香辛料の効いたインドカレーを食べるようにすると、薄毛予防になると思います。
あくまでもインドカレーは薄毛対策の1つと考えて、
生活習慣、
について問題がないかを確認すると、育毛が効果的になると思います。